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No.48話:過去の出来事は再び起こり得ます。労務トラブルも然りです。

「天災は忘れたころにやってくる。」という言葉があります。自然災害は人間の暮らしに多大な被害をもたらします。家族や財産を災害で失ったときの悲嘆は大きく、「二度と同じ目に遭いたくない。」とその時の人々は防災に積極的になります。しかし、時間が経つにつれて世代が変わると防災への意識が弱まってしまい、先祖の経験によって得られた貴重な知識を疎かにしてしまいます。

記憶に新しい2011年3月11日の東日本大震災では、全国的に見て津波への防災意識の高い東北地方においても、「逃げ遅れ」により多くの尊い命が失われました。「津波テンデコ」という言葉が東北では言い伝えられており、「地震があれば、津波が来る。津波が来れば、家族に構わずテンデコに(それぞれで)逃げろ。」であったにもかかわらず、職場から直接、避難所に逃げずに家に戻って家族を非難させようとした人が津波にさらわれ亡くなったというケースが少なくなかったようです。

では、労務トラブルはどうでしょうか。震災と同じように考えることではないと思われますが、根本は同じだと思います。すなわち過去のトラブルは未来のリスクとして予測が可能ということです。であれば予測できるリスクには対策を講じてトラブルに発展しないようにするべきではないでしょうか。

「長時間労働で過労が蓄積し、就業中に倒れてケガをして2週間入院した。」「退職者が多い部署があり、調べてみると管理職によるパワハラが原因であった。」「勤務態度の悪い従業員を解雇したら不当解雇だと訴えられた。」「許可無く時間外労働していた従業員から時間外手当の支払いを請求された。」など、軽微なものを含めてこれまで少なからず労務トラブルは経験しているのではないでしょうか。しかし、これらのトラブルの原因や背景を明確にせず、対応を講じていなければ今後も同じようなトラブルに遭遇し、その対応のために多くの時間とお金を費やさなければならなくなるかもしれません。

そうならないためにも「労働時間を管理し、長時間労働を解消する。」「従業員の疲労蓄積に注意し、ハードワークに陥っている場合は配慮する。」「ハラスメント防止のために従業員教育を年に1回開催する。」「就業規則、誓約書などを見直し、従業員の服務管理を徹底する。」「時間外労働の事前許可制を強化し、残業時間の削減を行う。」といったことに取り組む必要があります。

労務管理が不十分であるために労務トラブルは発生します。未経験のことであればやむを得ないことですが、一度経験していることに再び遭遇することは極力、避けるべきですし避けることができると思います。「同じ事は繰り返さない。」という気持ちで、過去の労務トラブルと向き合うことが必要と思います。

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