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No.139話:従業員に「目標達成の意味」を伝えないと、期待通りの結果を出せるわけがない。

目標というものは大切なもので、目標があるかどうかで人生は大きく違ってきます。目標が明確であれば、その目標を達成するために人は積極的に行動を開始できます。小さな子供でも「大人になったら医師になる」という目標を持てば、その実現に向けて「どうすればなれるか」の計画を立てて猛勉強を始めるものです。

 

また、「サッカーで日本代表になってワールドカップに出場する。」という目標を持てば、「小学校ではどのクラブチームに入ればいいか。どんな練習をすればいいか。どんな体格になればいいか。」といったイメージを立てて、具体的に行動を開始するお子さんもいます。

 

とはいうものの、実際には子供の頃から具体的な目標をもって行動している人は少ないのではないでしょうか。残念ながらこのことは大人になってもさして変わらず、ほとんどの人たちが「あなたの人生目標は何ですか。」と誰かに聞かれても、明確に回答できないと思います。かく言う私自身も答えに窮してしまいます。

 

確かに人生目標というと少々大げさですが、実際に取組んでいる仕事については何らかの目標が設定されているのではないでしょうか。むしろ目標もなくただ目の前の仕事を毎日、定められた通りに行っている人の方が少ないように思います。一方で目標があるにもかかわらず、ワールドカップ出場を目標に日々練習に励む少年のように、能動的に仕事に取組んでいない大人がいるのは何故でしょうか。それは目標達成の意味を理解しているか否かの問題のように思います。

 

サッカー少年にはワールドカップ出場という目標達成の意味を「大好きなサッカーが上手くなって、世界のトップレベルの選手と真剣勝負ができる。」ということで理解しているから、より積極的に「練習」という行動をしているのだと思います。かたや大人は仕事で「○○の販売シェア1位を目指す」という目標は理解してもその意味は理解しておらず、結果として積極的な行動ができていないではないでしょうか。それは従業員に責任ではなく、目標達成の意味を説明していない会社に原因があるのだと思います。

 

すなわち、会社からもっと具体的に「この仕事は顧客の生活にこれだけ寄与し喜んでいただける。だから、このレベルのサービスを提供しなければ顧客の生活を満足させられない。」「この製品の業界でトップシャアを維持しておかないと、市場で安定的な商品提供ができなくなり、価格も高騰し顧客に迷惑を掛けてします。」といった目標達成の意味を伝えることが不可欠だということです。

 

そのためには「目標を持つ。」ということは、「行動につながる。」ということを理解することが大切です。そして「目標達成の意味を理解する。」ということは、「さらに積極的な行動につながる。」ことにつながり、目標達成がより現実味を帯びてくるということを経営者がしっかりと理解し、「目標達成の意味」を従業員に理解させることが大切なのでしょうね。

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