『人事労務戦略』構築専門のコンサルタント 株式会社サムライズ

0798-36-7188

無料メルマガ登録

今週のコラム、各種ご案内をお届け中です。ぜひ、ご登録ください。

登録解除

No.147話:「賃金引上げ」よりも「長時間労働の解消」を優先しましょう。

「賃金は世間水準に比べて見劣りがするが、残業や休日出勤もほとんどなく、年次有給休暇も希望通りにとれる会社」と「賃金水準はハイレベルだが、連日残業で休日出勤も多く、年次有給休暇も義務付けの年間5日のみの会社」を選択する場合、あなたが労働者の立場であればどちらを選ぶでしょうか。

個人の職業観、人生観によって人それぞれですが、年齢の若い労働者は統計的に前者を選択する傾向が強いようです。すなわち、労働条件においては自分が就業する会社を選択する場合、「賃金水準よりも労働時間や休日、休暇に重きを置いている。」ということのようです。

さらに「上司によるパワハラが横行している職場がある。」「企業風土的に上司や先輩に対して質問や提案がしにくい。」という条件が入ると、若い人材からはさらに敬遠されてしまうということです。

以上のことを踏まえると経営者として、目の前に労働条件や労働環境を見直せるチャンスが出来た場合に「賃金引上げ」と「長時間労働の解消」のどちらを優先すべきか「自明の理」だと思います。(もちろん、賃金水準が最低賃金レベルであり、そのことが採用難の原因であれば別ですが。)

「長時間労働の解消」についても「時間外労働の解消か」、「休日出勤の解消か」、それとも「希望どおりの年次有給休暇の取得か」の優先順位があります。この場合はまずは所定休日を確実にとることから初めてはいかがでしょうか。そして、同時並行的に「時間外労働の解消」に向けた段階的削減が続くと思います。これらが出来て初めて年次有給休暇の取得数を増加に取組めるということになります。

さて、中国には「苛政は虎よりも猛し(かせいはとらよりもたけし)」という古いことわざがあります。孔子が人食い虎によって家族を喪った人が大勢いる村を訪れます。「なぜ、人食い虎が棲む村で暮らすのか。隣の村なら虎もいないから、そちらに移住すれば安心に暮らせるではないか。」と尋ねます。しかし、その村の人が言うには「隣村には虎がいませんが。隣村の領主は村人に過酷な政治(苛政)を行っています。虎がいるこの村の方がまだマシです。」というお話に由来するものです。

「時間外労働が多い」「休日労働が多い」「年次有給休暇が自由に所得出来ない」は若い労働者にとってはまさしく「苛政」と映るのでしょうね。「賃金は低く満足できない。(すなわち「虎がいる。」ということ)」という状態でも、「苛政」の会社よりは随分と「魅力的」と映っているとわかれば、優先して取組むべきことは何かがおのずとご理解いただけるのではないでしょうか。

コラム一覧

無料メルマガ登録

今週のコラム、各種ご案内をお届け中です。ぜひ、ご登録ください。

登録解除