『人事労務戦略』構築専門のコンサルタント 株式会社サムライズ

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No.178話:元気な職場を作りたいのであれば、経営者が元気な姿を見せること。

職務で顧問先に限らず、様々な事業所を訪問させていただいております。受付で担当者に取り次いでいただき、事務所内に入場し応接室や会議室に案内して面談というのが流れになります。そのときに感じることは昨今どこの事業所も清掃と整理整頓が行き届いているということです。しかしながら、社内で業務に従事する従業員の「立ち居振る舞い」は事業所によって大きく異なります。

近年はオフィスと応接室、会議室が分離していて、我々が従業員と接したり、業務に従事する姿を目にする機会は減ってきています。しかし、それでも数人の従業員に接触することができ、彼らの「立ち居振る舞い」を感じ取ることは可能です。そして、そのことにより後の面談や打ち合わせがどのように進んでいくかのおおよその検討を付けることもできます。

例えば、受付の方の対応が笑顔でテキパキとしている会社は、オフィスに入ってもそこで働く従業員は活動的で、誰もが来訪者に笑顔でさりげなく「いらっしゃいませ。」と挨拶をしてくれます。担当者もしくは経営者との面談や打ち合わせも気持ちよく進んでいき、「ぜひともこの会社のコンサルティングをしたい。」と感じさせていただけます。

一方、受付の方は笑顔で対応してくれるものの、どこか表情が硬く緊張しているように感じる会社は、オフィスもなんとなく張り詰めた空気が流れています。逆に挨拶はすべての従業員が立ち上がってこちらを向き、必要以上に大きな声で元気よくしてくれますが、「やらされている」と感じてしまいます。このような会社の場合は経営者と面談すると必ずといっていいほど「わが社の従業員はダメでね。私が厳しく指導しないといけないのです。」と何故か従業員の愚痴をこぼしています。このような会社ではコンサルティング案件も不思議と難易度が高いものとなることが多いようです。

また、受付の方の接遇に元気がなく、オフィスに通してもらっても職場の雰囲気が暗く活気も感じられず、来訪者が来ても「誰か来ているみたい。」と関心がなく挨拶もしてくれない会社は、担当者も経営者も面談していても疲れた感じが漂っています。積極的に要望事項を依頼してくることもなく、質問もなく意欲的にコンサルティングを受けようという感じがしません。

以上からお分かりいただけることは、従業員の「立ち居振る舞い」は会社の経営者の「立ち居振る舞い」に連動しているということです。言い換えるならば、職場での従業員の姿は経営者の姿を映し出す鏡でもあります。

経営者が商談する逆の立場であれば、前述の3つのタイプの会社のどこと取り引きをしたいかは自明の理だと思います。元気のいい、活力のある会社にしたいのであれば、経営者が元気よく、活力に満ちた姿を従業員に見せて引っ張っていくしかないのではないでしょうか。

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