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No.204話:転職「初心者」には十分な事前レクチャーが必要です。

「人材の流動化」が進展することは、数度の転職を経験する人材が増えるということです。当たり前のことですが、転職経験者は必ず人生のどこかで最初の転職を経験しています。そのときに「しまった!転職したのは間違えだったのではないか。」と思う人もいれば、「転職して正解だ。新しい会社の方が自分に合っている。」と思う人もいます。

後者のような感想を労働者に持っていただければ採用した会社側もうれしい限りですが、前者のような気持ちを労働者に持たれると早々に退職を選択されてしまいかねないので、会社にとっては回避したいところです。特に前者のように「こんなはずとは思わなかった前の会社に留まればよかった。」と転職を後悔する人の多くは、大企業で長く勤務して今回はじめて転職したが、その転職先が中小企業である場合のように思います。

彼らが口にする言葉は「こんな仕事までしなければいけないのですか。」といった担当する業務の範囲の広さに対するものや、「こんな資料まで自分で作らなければならないのですか。」という大企業ではあった事務支援がないことへの不満などです。

また、大企業とは比べ物にならない福利厚生や従業員サービスが少ないことに彼らは愕然とします。もちろん彼らもある程度、覚悟をしていたと思うのですが「えー、この会社の職場には、自由に利用できるコーヒーサーバーもないの?」「子供が小学校に入学したのに祝い金も出ないの?」など、大企業では当たり前の厚生施設がない、支給されるものがないことにカルチャーショックを受けてしまうようです。

一方で「それくらいは承知の上でしょう?」と受け入れ側の転職先企業としては言いたいところです。特に受け入れ先の担当者に大企業での勤務経験がないと、今の会社の環境でも十分であると思っていますから、「大企業と比べて何があって、何がないのか。」を認識できていません。従って、「コーヒーサーバー?そんなのないですよ。コーヒーは近くのコンビニで買ってくださいね。」という対応にしかなりません。

もちろん、このような対応をすること自体は全くと言って間違いではありません。しかし、大企業から初めて転職してきた人材にとっては「マジかよ。コーヒーサーバーもないって好きにコーヒーが飲めないじゃん。仕事の効率が落ちるよな。」と思い「やっぱり中小企業は自分には物足りない。」と思うようになります。

これは受け入れた中小企業にも「困った。」ということになります。しかし、ここで「じゃあ、わが社も大企業に負けずにコーヒーサーバーを設置しようか。」と安直に対応しないことです。会社の体力や文化を考えて「できない」と判断すれば行う必要はありません。中小企業と大企業は違うのですから合わせなくていいのです。

必要なことは、大企業から初めて転職する人材には特に「わが社は小さな会社なので、広範囲でやっていただく仕事があります。福利厚生も足りないことばかりです。あなたが想像する以上に元いた会社のように恵まれた環境ではないので承知しておいてください。」と事前に、しっかりと説明し納得していただいた上で入社していただくことです。もちろん、この説明でカルチャーショックが解消されるわけではありませんが、緩和することは可能です。それによって、少しでも多くの人材があなたの会社に留まる確率は高まるはずですから。

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