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No.205話:ネガティブな「グループ」は会社に悪影響を及ぼします。

従業員が数人であればまだしも、10人を超えてくると少なからず職場にはいくつかの「グループ」ができるものです。スポーツや趣味が同じであるということや、それこそ「何となく」と理由も思い出せないまま気の合う職場の仲間が集まって「グループ」というものは出来るようです。

「グループ」の仲間が共通の目的をもって行動することは、楽しいことですしメンバー同士で良好な人間関係を構築することにつながります。中には「グループ」で食事会を重ねるうちに、メンバー同士がカップルになって結婚するという「おめでたい」効果をもたらすこともあります。

「グループ」を通じて職場で「楽しいこと」があれば、その会社で働くことに「生きがいや」「働きがい」を感じることができます。当然、これは会社にとっても「喜ぶべきこと」ですから、社内に「グループ」が形成されることは「歓迎すべきこと」と思います。ただし、その「グループ」の活動目的が従業員にとっても、会社にとってもポジティブな内容であればです。

例えば、「休日に会社が従業員とその家族を対象に福利厚生のイベントとしてバーベキュー大会を企画したところ、キャンプ好きで集まっている「グループ」が積極的に協力してくれたおかげで、そのイベントが盛り上がった。」という場合は、会社にとって「歓迎すべき」ことと考えられます。

一方で「グループ」の中には、会社の事業に対して否定的であり、かつ非協力的なものもあります。先ほどの例でいえば、「会社が企画したバーベキュー大会には不参加で、同じ日に『グループ』のメンバーが集まって別の場所でバーベキューを行って、大いに盛り上がっていた。」というものです。

上記のようなケースでは会社には大きな影響はありませんが、会社の今後を左右するような事業に対して、従業員の協力を得たいときに「グループ」のメンバーが非協力的な行動をとったために事業が成功しなかったりすると「歓迎する」に値しないことになります。

大きな規模の会社において、小さな「グループ」の一つや二つが非協力的であったとしても大きな影響はありませんが、小規模の会社であれば小さな「グループ」であっても、社内での構成率は高いために、その影響によっては会社をつぶしかねないので正直「シャレにならない」ことになります。こうなると「グループ」ではなく、もはや「群れ」でしかありません。

そうならないためにも、小さな規模の会社にあっては事業に否定的であったり、非協力的といったネガティブな考え方をもつ「グループ」ができそうな場合は、早めに「グループ」に入り込んで、考え方を改めてもらうようにしっかり話し合うことです。間違っても「そのままにする。」「様子を見る」など、放置したままにすることが無いようにしましょう。

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