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No.223話:経営者にとっての「優秀な人材」の基準とは。

「彼女は我社のエース営業マンです。」「彼の企画力は会社でピカイチです。」経営者にとって頼れる従業員、あるいは誇れる従業員がいることはうれしい限りです。いわゆる「優秀な人材」は会社運営の根幹であり、彼らを中心に会社組織が成り立っているといっても過言ではありません。

統計的に「優秀な人材」2割が会社の営業成績8割を担うことが多いことから、「2-8の法則」などと言われます。従って、彼ら「優秀な人材」が転職や退職などで流出すると、経営者にとって「痛い!」自体となり右往左往することになります。ただし、確かに営業成績は一時的に低下するかもしれませんが、他の「優秀な人材」がカバーしたり、発展途上の人材が「優秀な人材」に成長して、その穴を埋めてくれたりと結局は杞憂に終わることの方が多いように思いますが。

さて、この会社にとって「優秀な人材」ですが、何を基準に判断するのでしょうか。前述のケースであれば営業成績に直結するような成果を残してくれる人材をさすように思います。しかし、これはあくまでも基準が「営業成績」でしかありません。会社組織は営業部門や企画部門だけでは成り立っていません。それ以外の部門に属する従業員も当然、いろんな形で会社に貢献しています。

また、営業部門や企画部門であっても、成績優秀な営業マンやビッグな企画を組み立てる特定の人材だけではありません。彼らの仕事をサポートしたり、苦手な仕事をカバーしてくれる従業員がいてくれるからこそ、成果を残せているのだと思います。

確かに営業や企画の仕事は、その成果が数値などで目に見えやすいがゆえに「優秀である」と判断しやすいものです。しかし、営業マンの商談のための資料作成を請け負って魅力のあるものに作り上げてくれる後輩や、見積書や契約書を不備なく作成してくれる営業事務のメンバーも「優秀である」といえます。

企画であっても同様に、アイデアを提案してくれたり、ライバル会社の最新の情報を提供してくれたりする同僚も会社にとっては「優秀である」ことに間違いはありません。また、入金確認や支払いを迅速に行ってくれる経理スタッフも、期日までに安全に商品を納品してくれる物流メンバーもしかりです。

上位の営業成績は残せないものの、いつも笑顔を絶やさず、明るい接客や電話応対で取引先からの評判がいい人材も「優秀である」ことに間違いはありません。見方を変えれば日々、真面目に仕事に取り組んでくれている従業員はすべて「優秀な人材」です。判断基準を特定な視点にこだわらず、広い視野で見ていただければ「優秀な人材」はあなたの会社にいくらでもいることに気づいていただけると思います。

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