『人事労務戦略』構築専門のコンサルタント 株式会社サムライズ

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No.243話:「人員不足」の解消は長い道のりです。

テレビのコマーシャルというものは、つくづく世の中を映し出す鏡のような物だと感じます。特にゴールデンタイムと呼ばれる、視聴率が高くなる時間帯に流れるコマーシャルは顕著です。ビールや季節的な医薬品(風邪薬、花粉症アレルギー薬など)、そして食品類などは景気に変わりなく一定数が放映されます。その一方、これら以外ではどういったものが流れているでしょうか。そう、逆に言えば、その流れているコマーシャルの業種こそが、いま最も活況を呈しているということになります。

では、どのようなコマーシャルが流れているでしょうか。それは求人サイトであり、ハイクラス転職サイトであり、または人事や経理関係の業務ソフトといったものではないでしょうか。すなわち、求人・転職サイトの運営会社や人事・経理の業務ソフト会社の需要が高いことから、業績も良くゴールデンタイムにコマーシャルが出せるということです。

この傾向は当然と言えば当然です。ご存知のとおり日本国内は元々の労働力人口の減少傾向という下地がある上に、円安による生産拠点の国内回帰、「働き方改革」の推進により「人手不足」が進展しています。ここに若年層を中心とした「雇用の流動化」が加わることで「人材の奪い合い」が激化し、結果として、求人・転職サイトが活況を呈しているわけです。

また、「人手不足」は人材配置の効率化の動きを加速させました。特に人事・経理部門では「インボイス」や「税務処理の電子化」、「労働保険・社会保険の電子申請」の進展等により、省力化の必要性が一層高まってきました。その解決策として、高性能の人事・経理の業務ソフトの導入が、大企業に限らず中小企業においても進んでいます。

以上の話は、「求人・転職サイトや人事・経理の業務ソフトが活況を呈している」に留まる話ではありません。このような企業が業績を向上させるほど「人手不足」、「人材の奪い合い」が深刻化しているということを申し上げたいわけです。これは私が申し上げなくても、経営者および人事担当者が切実に実感しているのではないでしょう。

このような情勢を受けて、私どもコンサルタントに寄せられるご相談の多くは「どうすれば、求人の応募が増えるか」「人材の流出を防止するいい方法はないか」というものです。我々なりに「このようにしては?」というご提案は少なからずさせていただいております。しかし、それによって求人応募が劇的に増えたり、人材流出が圧倒的に改善されるということはまずもってありません。

現状において「人材不足」を解消する特効薬を見つけることは、正直申し上げて「難しい」としか言いようがありません。しかし、何もしなくてもいいとは決して思いません。また、「効果は全く無い」とも思いません。「人材不足」の解消は一朝一夕では実現できないですが、継続して求人応募と、人材流出防止策を講じることです。

そして、もう一つ。「人材不足」の早期の劇的な解消が期待できないのですから、現状の人員で事業が可能となる運営体制やオペレーションを一刻も早く構築することです。例えば業務ソフトの導入や工場などでの機械化の進展です。あわせて、現有メンバーでの運営を実現するばかりに、「長時間労働ありき」で考えることを取りやめることです。むしろ「時間外労働ゼロ」の職場運営を目指し、従業員が安心して働け、かつ求職者が魅力を感じる職場を実現することが大切だと思います。

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