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No.244話:「頑張っていない」従業員であっても、自尊心は傷つけないこと。

「1日に平均10社は訪問できるはずなのに、7社程度しか訪問できていない」「これまでの人材は5時間もあれば給与計算ができた。しかし、この人材は2日必要だ」経営者や上司から見て、「期待している仕事をしていない」「業務遂行に頑張っていない」従業員が職場にいる場合があります。

人手不足の状況の中にあって、経営者や上司としては「期待以上の成果は求めていないが、せめて平均点は到達して欲しい」「平均点以下の仕事では、所定内時間では終わらず、無駄な残業が発生してしまう」と切実に感じているのではないでしょうか。

上記のようなフラストレーションから、経営者や上司としては当該従業員に対して「もっと頑張って仕事をしてよ」と言いたくなりますね。しかし、ここは「グッと」堪えていただきたいと思います。経営者や上司が思う「頑張っていない」従業員に、「あなたは頑張っていない」とストレートに伝えることはあまり効果がなく、むしろ逆効果となる可能性があるからです。

その理由は従業員の誰しもが「この会社で自分が一番、頑張っている」と思っているからです。ビックリするかもしれませんが経営者や上司、あるいは同僚から見ても「頑張っていないよなあ」と思うような従業員ほど、「自分はこの職場で一番頑張っている」と強く信じているものです。特に人手不足の昨今においては「少ない人員の中で、必要以上の仕事をしている。退職もせず、不満のある賃金でも続けて在職している。自分は本当に頑張っている」と思っている方が実際に多いのです。

そのような従業員に対して、経営者や上司が「あなたは仕事を頑張っていない。もう少し頑張って、他の人並みの仕事をして欲しい」と、「本当」のことを伝えても「自分はこんなに日々頑張っているのに、この会社はなんてことを言うんだ」と憤慨するだけです。

残念ながら人間というものは、自尊心を傷つけられることを極端に嫌がるものです。たとえ、その自尊心が根拠もなく間違ったものであっても、傷つけられれば怒りを感じます。それによって、彼らが退職を選択することも困りますが、「馬鹿馬鹿しい、やってられるか」と更にパフォーマンスを落として仕事をされることも困りものです。

経営者や上司としては、「頑張っていないという真実を伝えて、改善して欲しいだけだ。何が悪い」と思われることはごもっともです。しかし、前述のとおり「頑張っていない」「パフォーマンスが低い」従業員に、真実を伝えても効果が期待できないと思っていただきたいのです。

彼らに限りませんが、特に今の世の中にあっては従業員の自尊心を傷つけずに、「乗せる」「その気にさせる」ように接することが肝要であると思います。「少ない人員で、毎日頑張ってくれてありがとうね。」とまずもって、「頑張っている」ことを評価することです。

その上で、「毎日、7社訪問してくれているけど、あと3件を時間内に訪問できるようになれば会社としてはありがたい。そのためには1社あたりの訪問時間を今より20分減らせるように、商談内容をコンパクトにまとめてよ。」など、具体的に実現して欲しいパフォーマンスを明示しつつ、実現方法を提案してあげるようにしましょう。

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