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No.283話:「全社一丸」は期待しないこと。
2025.11.26
20年ほど前に、ある団体の研修で部品製造の会社を見学したことがあります。その会社は従業員200人ほどを有し、経営者のもとでまさしく「全社一丸」となって事業運営がなされていました。ここでいう「全社一丸」とは、経営者の号令の下、全ての従業員が指示の意図を理解して、その目的を達成するために「能動的」に行動できている状態です。
具体的には、工場の通路や食堂に写真付きで半期の各人の行動目標が掲示されており、それを他の従業員が閲覧することで、行動目標を共有して支援をできるようにしています。また、従業員同士の結束を固めるべく、家族帯同での納涼会や忘年会などの親睦イベントは全員参加を徹底していました。
驚いたのは、これらの取り組みに従業員側に「やらされた感」がなく、むしろ「積極的」であり「嬉々として」仕事に取り組み、イベントは自らが企画運営しているということでした。経営者に「イベントの100%参加は難しいのでは」と伺ったところ、「取り組みを始めた当初は、確かに苦労しましたが、数年前から100%参加を達成できました」と話していただき、「会社でこんなことができるんだ。本当にすごい!」と感心した覚えがあります。
あわせて、その経営者に「このことを成し遂げることができた要因は何ですか」と伺ったところ、「結局は、会社の今の取り組みに『馴染まない』『ついていけない』と思う人は辞めていってしまうんですよ。会社の取り組みが『馴染む』『共感できる』という人が残っているので、私が思うところの会社の取り組みが実行できているということなんです」と話していただきました。この話に当時の私は「なるほど!」と感じたことを覚えています。
ただ、最近は
会社の取り組みに100%賛同できない従業員が居づらくなって、退職を選択せざるを得ない状況は「あるべき姿」なのかは疑問を感じています。
従業員が「経営者である自分を向いていない従業員は必要ない」と感じる会社の雰囲気は「正常」なのでしょうか。
もちろん「経営者の方針には全く賛同できない。自分は自分のやりたいように仕事をする」という状況は論外だと思います。それこそ「ヨソで働いたらどうだい?」ということです。しかし、「会社の方針に100%賛同し、風土には100%馴染むこと」を求めるのはいかがかと思いますし、経営者が想像以上のエネルギーを必要とする相当困難な取り組みだと思います。
「100%賛同。100%馴染む」ことを経営者が従業員に求めることはあっても良いと思います。しかし、それを強要して、それができない従業員が退職を選択せざるを得ない状況はあってはならないと思います。「すべては困難ですが、経営者の方針にはおおむね賛同できますし、会社の雰囲気も好きですよ」で十分ではないでしょうか。
「この会社のこういうところがあまり好きではない」という人も、大きなストレスを感じずに仕事に取り組んでもらえる状態で「良し」として良いと思いますよ。
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