『人事労務戦略』構築専門のコンサルタント 株式会社サムライズ

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No.6話:伸びる会社は、ミスをした従業員への経営者の向き合い方でわかります。

「先日採用したA君、面接の受け答えも申し分なく良い人材だと思ったが、仕事の覚えは悪くて遅いし、間違いも多い。同僚みんなの足を引っ張っているため会社の業績が下がっている。すべてA君のせいだ。」と口にする経営者の方がいます。

パフォーマンスを発揮しない従業員に頭を抱え、つい本音を吐露してしまうのも無理からぬことではありますが、少し冷静になる必要がありますね。

 

また、「成績が良いときはその従業員を持ち上げる。」これは良いのですが、一度業績が落ち込むと「何故だ。お前が悪い。」と手のひらを返したように非難をはじめたり、会社の金品を持ち逃げした従業員や、仕事上のミスで大きな損失を会社に発生させた従業員(もちろん、この方の責任は重大ですが)に罵詈雑言を浴びせるだけで、ご自身を顧みない経営者もいます。

 

総じてこのような会社を伺うと、従業員の方がいつも緊張していて、残念ながら職場にも活気を感じません。当然、こういった会社は業績も芳しいものではありません。「職場に緊張感がない会社はダメだ。」という経営者としても姿勢は十分理解できますが、過度な緊張は従業員を萎縮させるだけです。

 

そこで、このように経営者が従業員の不満を漏らすとき、「何故そんな人を雇ったのですか。」と質問します。すると「採用のときには、この仕事ができる人だと思ったからです。」といった答えが返ってきますので、「誰がそう思って、採用したのですか。」とまた質問すると、「私です。」と答え、意識のある経営者はそこで初めてハッと気づいていただけます。

 

すなわち、「ミス」にしても「不祥事」にしても、経営者がその事案に冷静に向き合って問題の原因を認識できるかが大切ということです。そうです、発生した問題に対して最終的に経営者である「原因は自分にある。」と思えることが、次の「ミス」や「不祥事」の発生を防ぐことにつながるのです。

 

「すべての問題の責任は自分にある」と意識できる経営者は「この職務を滞りなく遂行できる人材を採用するためにはどういう採用システムが必要か」「採用した人材が職務を遂行するためにはどんな育成プログラムが必要か」「ミスの発生を極力抑え、万が一ミスがあっても影響を最小限にとどめる為にどんな手続きが必要か」「従業員に不祥事を起こさせないためにどんなシステムの構築が必要か」などの人事労務の戦略を真剣に考えて、系統立てて構築しています。

 

人事労務上の環境が整えば、従業員は安心して、「働きがい」「生きがい」を感じて職務を遂行しますし、当然、業績も向上します。

 

上から目線で申し訳ないですが、経営上の問題はすべて経営者の意識の中にあります。

是非、冷静になって問題の見方を変えてみて下さい。

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